Twitterのアカウントが凍結される原因とは?│解除する方法と防止策を解説!

Twitter を利用していて、何の前触れもなくアカウントが凍結されてしまった。
そんな経験をした人は珍しくありません。
「凍結されるようなことをした覚えはないのにどうして?」と焦りますよね。
凍結は警告・微凍結・永久凍結の3段階。
解除するには、自力で対処する方法と、Twitter社に異議申し立てをする方法の二通りがあります。
この記事では、Twitter のアカウント凍結についてわかりやすくお伝えしましょう。

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1 Twitterのアカウント凍結とは?

アカウントの凍結とは、Twitter社が何らかの理由でユーザーのアカウントに制限をかけることです。
いきなりTwitterから締め出しをくらうことはなく、緩やかな警告から厳しい凍結の3段階が存在。

わかりやすくご説明しましょう。
サッカーのイエローカードが2枚たまると退場処分になりますよね。
あれと同じようなものです。
いわゆる「レッドカード」をいきなり突きつけられることはない、と覚えておきましょう。

通常は原因となる行為がなければ凍結されません。
しかし、身に覚えがないのにアカウントの機能が制限される事例が報告されているようです。
そのような声が増えたことから、Twitter社側は凍結にいたった理由を早い段階で告知する方針を明らかにしました。

2 アカウントの凍結は3段階ある

冒頭でもお伝えしたように、アカウントが凍結される過程は3ステップ。
具体的な解説に入りましょう。
たとえTwitterの誤った判断だとしても、いちど警告を受けると次回により重篤な本凍結に移行するかもしれません。
したがって、警告を受けるのはできるだけ避けるべき。

(1) 軽い警告=初回の凍結

Twitterにログインできますが、ツイートや「いいね」などは不可能。
タイムラインの閲覧のみならOK。
フォローしている人数やフォロワー数はゼロと表示されます。
警告処分が発令されると、画面上部にこんなメッセージが。

「あなたのアカウント(@○○〇)」は現在、凍結されています。詳しくは、凍結されたアカウントをご覧ください」

1回目の凍結であれば、アカウントにログインする際に電話番号orメールアドレスを登録する画面が出るはずです。
いわゆる認証手続きをします。
ここですぐに番号を入力すれば解除されるでしょう。
フォローやフォロワーの表示がもとに戻ります。
早ければ当日に、遅ければ2~3日程度といったところ。

(2) 本格的な凍結=2回目以降

初回と同様の規約違反行為を繰り返すと、さらに重い処分に移行。
ログイン時に電話番号を入力する画面が出なければこの段階になっています。
軽い凍結をくらったときと同じく「いいね」やツイートなどの機能は利用できません。
警告メッセージが出たり、フォロー&フォロワー数が一時的にゼロになったりするのも変わらず。
(ただし、タイムラインの閲覧は不可能)

では何が違うのでしょうか?
それは異議申し立てが必要な点です。
こうなると、容易に凍結を解除できません。
もちろん電話番号の認証は使えず。
時間も手間もかかります。
ケースバイケースですが、1週間~2週間ほど。

Twitterに異議申し立てをするには、こちらからサポートページに移動します。
アカウントの凍結またはロックに異議申し立てをする | ヘルプセンター (twitter.com)
詳しい方法は後述しますが、すこし面倒。
しかも、異議申し立てを行っても凍結解除されるとは限らないのです。

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(3) 永久凍結

本凍結を繰り返すと、アカウントは強制的にフリーズされます。
何をしても解除できず、使用停止状態。
新しいアカウントを作ればいいと考えるユーザーがいるかもしれませんが、Twitter社もそれは織り込み済み。
新規作成は不可能でしょう。
なぜかというと、Twitter社がIPアドレスを把握しているから。
したがって、同じIPアドレスを使って別のアカウントを作成しても、すぐに発覚してしまう可能性あり。
実際に、上記の状況で新規アカウントを作成したところ、5分後に本凍結にいたった事例があります。

永久凍結されると、Twitter社から

・該当するツイートの提示
・どの規約に違反したのか

この2点について説明するメッセージが届きます。
かなり悪質だと判断されたアカウントは、本凍結を飛ばして永久凍結の処分になるかもしれません。
常識の範囲内で使うには問題ないので、ツイートする内容には気を付けましょう。

3 アカウントが凍結される理由

Twitter社によると、違反行為をなるべく早く発見するためにAIでの検知を強化しているそうです。
ここでは、アカウントが凍結される主な理由をご説明しましょう。

(1) アカウントの年齢設定を誤った

公式アカウントでよくあるミス。
アカウントの設立日=生年月日にしてしまうケースが見受けられます。

未成年者保護のため、13歳未満はTwitterを利用できません。
これを知らずに設定すると凍結されることに。
企業や団体の担当者は、事前にルールに目を通しておきましょう。
もし年齢設定で引っかかったら、基本的には異議申し立ての手順を踏む必要があります。

(2) 他のユーザーを誹謗中傷する投稿をした

特定の個人・企業を攻撃するツイートや、悪意を含んだツイートをすると、アカウント凍結の対象に。

たとえば、このような痛ましい事例が存在します。
女子プロレスラーの木村花さんがSNSで激しく批判され、それが原因で自ら命を絶ってしまいました。
誹謗中傷をした人物は1人や2人ではありません。
何人ものTwitterユーザーが、匿名の隠れ蓑をいいことに木村さんを傷つける投稿をしていたのです。
逮捕者が出る事態に発展し、ある容疑者はこんな供述をしました。

「みんなやっていたから、軽い気持ちで投稿した」

その人物は、まさか自分が逮捕されるとは想定していなかったでしょう。
しかし、言葉は時に鋭利な「言刃」となるのです。
Twitterを使う以上、それを忘れてはいけないと痛感する事例ですね。

これは極端なケースではありますが、たかがSNS、されどSNSなのです。
自分の言葉が他人を傷つけるかもしれないと、肝に銘じましょう。

(3) スパム行為をしたと認定された

スパム行為とは、具体的に下記のような行為を指します。

・短時間に多数のフォローやフォロー解除を行う
・複数のアカウントを大量に作成する
・DMを大量に送信する
・度を超えた数のツイートをする
・他のユーザーになりすましてアカウントを作成する

スパム行為に該当する基準は下記の通りです。

・フォローの上限数:400回
・「いいね」の上限数:400~1000回
・ツイート上限数:2400回

なお、アカウント作成時に登録したメールアドレスの変更は1時間に4回まで。
フォローしているアカウント数が5000を超えると、フォロー制限がかかります。
※フォローできる限界数=1+(フォローされている数×1.1)

フォロワー数を伸ばすために、短い時間でフォローとリムーブ(フォロー解除)を繰り返す行為は要注意。
Twitterはちゃんとあなたの行動を把握しているのです。
また、企業がキャンペーン目的でDMを送るときは気を付けるべき。
複数回に分けて送信するか、一度に複数のユーザーにDMを送信できるアプリを使いましょう。
あらかじめ、フォロワーに向けて「DMを送ります」と告知しておけば安心。
こちらの「つぶやきデスク」が便利です。

もう1つ注意点を追加しておきます。
あなたにも関わりがあるので、ぜひ知っておいていただきたいポイント。
それは「妙なアカウント」認定される行為をしないことです。
相手にブロックされるだけならマシですが、同時にスパム報告される可能性あり。
Twitterの機能に搭載されているのです。
プロフィールの設定や、日頃のツイートには細心の注意を払いましょう。

(4) セキュリティが危険な状態だと判断された

あなたのアカウントが誰かに乗っ取られている、あるいはハッキングされていると
Twitterが判定する場合があります。

Twitterに限らず、アカウントの乗っ取り被害は起こり得ること。
悪意を持った第三者は何をするかわかりません。
そこで、セキュリティの安全性が確保されるまでアカウントが凍結される現象が発生するのです。

(5) 他人のプライバシーを侵害する投稿をしたと判断された

他のユーザーの個人情報を含む投稿は要注意です。
特に最近はプライバシー保護に対する意識が高まっており、不用意なツイートは絶対にやめましょう。
プライバシー侵害とみなされる可能性があります。

たとえば住所や氏名など、本人が公表されたくない情報を投稿するとアウト。
もしくは友人が映った集合写真を加工なしの状態でツイートするのもいけません。
本人の承諾を得るか、モザイクをかけるかしてプライバシーを守りましょう。

(6) 新型コロナウイルスについて不正確な情報を含む投稿をした

現代の世相を反映して新たに盛り込まれたルールです。

コロナウイルスに関する誤った情報をツイートした場合、ラベル付けされるようになりました。
1度だけならお咎めなしですが、累計5回に達すると永久凍結処分されます。
通称は「ストライク制」。
さまざまなメディアがコロナウイルスにまつわる情報を発信していますが、鵜呑みにしないように。
よく吟味しましょう。

4 アカウントの凍結を解除する方法

凍結を解除する方法は、大きく分けて2種類。
自力で解決するか、Twitter社に異議申し立てをするかのどちらかです。
軽微な凍結(=警告)ならば自ら解除できます。
しかし、それ以上になると「アカウントの凍結を解除してください」と申請する必要あり。

(1) 自力で解除できるケース

アカウント凍結の種類について説明した部分でもお伝えしましたが、改めてご説明しましょう。

Twitterにログインした時に携帯番号orメールアドレスの入力を求められたら、自力解除が可能。
すぐにアカウントを復旧できるのです。
基本的には、この状態になるのは初回の凍結処分時。
やり方は簡単で、入力画面に番号かメールアドレスを入れるだけ。
手続きをしたら即日か、2~3日で解除されすべての機能が復活します。

(2) Twitter社に異議申し立てをするケース

悪質な規約違反があったと判断されたらこちらのコースに誘導されます。
こうなってしまうと、携帯番号やメールアドレスだけで対処できません。
Twitterのヘルプセンターから、必要事項を入力して送信します。
アカウントの凍結またはロックに異議申し立てをする | ヘルプセンター (twitter.com)
ただ、異議申し立てをしたからといって絶対に解除される保証はありません。

【異議申し立てに必要な入力事項】
・この問題はどこで発生しますか?:あなたのアカウントの状態を選択する
・詳細:凍結解除を依頼する文面を入力する
・氏名:あなたの名前(フルネーム)
・Twitterユーザー名:凍結されたアカウントを運用しているユーザーの名前
・メールアドレス:Twitterのアカウント開設時に登録したもの
・電話番号:必要なし(日本では未対応、任意)

(出典:Twitterのヘルプセンター)

上記の内容を送信後、自動返信が届きます。
「凍結を解除した」と書かれていれば、無事に解決。
半日~1日で機能が復旧します。

もしそのメッセージを参照しても問題が解決しなければ、自動返信に返信。
サポートチームが対応します。
問い合わせ後、対応するまでに時間がかかる場合があります。
あせったりイライラしたりするかもしれませんが、ここは気長に待ちましょう。

5 実際にアカウントが凍結された事例

ここでは、具体例をもとにわかりやすく説明します。

(1) ドナルド・トランプ氏のケース

アメリカの前大統領トランプ氏といえば、過激な発言で有名でした。
普段から誹謗中傷すれすれの発言が多かっただけあり、Twitter界隈でもたびたび話題に。
2021年1月、BBCニュースがこんな記事を掲載しています。

「Twitter社、トランプ氏の個人アカウントを永久凍結/各社がSNSパーラーを凍結や削除」

記事によれば、“暴力行為をさらに扇動する恐れがある”として、Twitter社がトランプ氏個人のアカウントを永久凍結しました。
アカウントが永久凍結された理由は、トランプ氏のツイート。
また、支持者が利用するSNS(Parler/パーラー)については、グーグル・アップル双方のアプリストアから削除。
アマゾン社はホスティングサービスを停止しました

(2) 東京オリンピック・パラリンピックのケース

こちらは日本発の情報。わりとよく知られた事例かもしれません。
「アカウントが凍結される理由」の部分で説明しましたが、補足する形で引き合いに出します。

2021年1月24日、東京オリンピック・パラリンピックの公式アカウントが一時的に閲覧できなくなりました。
他のユーザーが投稿をみようとすると「このアカウントは存在しません」と表示される状態に。

原因は、企業のアカウントにありがちな誕生日の設定ミス。
組織委員会が発足した2014年の日付で登録したために7歳と判定されました。
13歳未満はTwitterの利用を禁じられており、ポリシーに抵触したのです。
すぐに同委員会が対応し、アカウントは復活。
その後、フォロワーに対する謝罪コメントが公表されました。

Twitterユーザーからすると「やらかしたな」程度ですむトラブルではあります。
その反面、まだまだ規約が世間に周知徹底されていないのだと知らしめた一件でした。

6 凍結を防止するには?

Twitterアカウントが凍結されて使えなくなる状況は、誰しも回避したいですよね。
ここでは凍結を防ぐ方法を解説しましょう。

最後にしてもっとも重要な箇所ですので、しっかり読んでいただけるとありがたいです。
ポイントはTwitterの運用ルールを守ること。
これさえできていれば、ほぼ問題ありません。

(1) なるべくアクティブにアカウントを運用する

これは基本中の基本です。
半年以上の空白期間があると、Twitterアカウントが凍結されるかもしれません。
解除申請すればすぐに機能が復活しますが、利用しないなら停止するのも1つの手段。
「SNS疲れ」してしまうことは、誰しもあるはず。
アカウントを停止するには、ヘルプセンターの案内を参照して手続きしてください。
30日間の猶予期間を置き、その間にアカウントを継続するか削除するかを考えましょう。
ちなみに、停止してから30日以上が経過すると自動的に削除されます。

(2) フォローする人数を急激に増やさない

フォローバックを狙って、24時間以内にたくさんのアカウントをフォローするのはおすすめしません。
スパム行為と認定されるからです。
1日にフォローできる上限人数は400人と覚えておきましょう。

例外として、アカウント作成直後は大量にフォローしてもOK。
短期間に20人程度のフォローなら問題視されません。

(3) リムーブ(フォロー解除)を短期間に繰り返さない

Twitterを使っていると、何らかの理由で「この人、フォロー解除したい」と思うことがあるはず。そんな時は、毎日少しずつリムーブするのが最善の方法。
数日間に数百人単位で解除してしまうと、Twitterに検知されるのです。

そもそも怪しいアカウントはフォローしない、緩やかに解除するといった方針を決めておけばストレスなく
Twitterを楽しめますよ。

(4) 他人の画像や動画を使うのを控える

写真や動画の使い方は難しいです。
自分で撮影したものなら自己責任ですみますが、他人のコンテンツには著作権やプライバシーがあるからです。

考えられるのが、友人や好きな有名人が映っているコンテンツを無断で使用するケース。
これくらいならいいだろうと甘い判断で投稿すると、大変な事態に発展するかもしれません。

(5) 誹謗中傷や差別ととらえられる投稿をしない

再び木村花さんの事例を持ち出すまでもありませんが、特定の個人を攻撃する投稿はご法度。
個人名を出さずとも、相手が読んだらそれとわかる投稿をするのも考え物です。
繰り返しますが、常識的な使い方をしましょう。それが一番です。
ツイートを投稿する前に「何か問題はないか?」と確認してください。

7 まとめ

今回は、主にTwitterの凍結とその解除方法について解説しました。
改めて記事の概要をまとめておきます。

・Twitterのアカウント凍結とは?
・アカウント凍結は3段階
・アカウントが凍結される理由
・凍結を解除する方法
・実際に凍結された事例
・凍結を防止するには?

Twitterは、ルールさえ守ればまことに便利で楽しいSNSです。
スマホやPCがあれば、世界中の人々と交流できるツール。
コロナ禍で人と直接会いにくい世の中だからこそ、気軽に誰かとつながれるのはすばらしいこと。
その反面、誤った使い方で誰かを傷つける可能性もあるのです。
この記事を参考に、優良なTwitterユーザーを目指しましょう!



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