ツイッターは、140文字以下の文章や写真、動画などの投稿を中心に楽しむことができるSNSです。
そんなツイッターに、「スペース」と呼ばれる新しい音声機能が追加されたことをご存じでしたか?
スペース機能を活用することで、文字だけにとどまらず音声を通じた交流を楽しむことができます。
今回の記事では、ツイッターの音声機能「スペース」の使い方と、利用することのメリットとデメリットについて紹介します!
ツイッター機能「スペース」を使うためには
ツイッターの新機能スペースを活用することで、従来の文字だけの投稿ではなく、音声を通じて他のツイッターユーザーへの情報発信を行ったり、交流の場を設けたりすることができます。
リアルタイムの音声コミュニケーションができるスペースは、ツイッター内ではまだ馴染みの少ない機能ですが、ここではスペースの使い方について解説します。
スペースとは?
スペースとは、音声を通じたリアルタイムの発信・交流を目的とした機能です。
スペースを作成して発信を行う人を「ホスト」と呼び、それを聞く人を「リスナー」と言います。
スペースの特徴を簡潔にまとめると、以下のような点が挙げられます。
- フォローされていないアカウントにも聞いてもらうチャンスがある
- スペースのリンクをシェアすることでリスナーを招集できる
- ホスト以外の人も話をすることができる
- ホストを含むスピーカー(話せる人)は最大13名
- スペースへのスピーカー/リスナーとしての参加は他人から見える
- 共同ホストとして、2名以上でスペース運営ができる
- ブロックされたアカウントはスペースに参加できない
ホストとしてスペースを作成した場合、スペースのリンクをコピーしてツイッター内のダイレクトメッセージやリプライを通じて共有することで、リスナーに告知を行うことができます。
また、スペースの作成者であるホスト以外にも、ホストからの招待を受けることでスピーカーとしてスペース内で発言をすることが可能です。最大で13名が1つのスペースの中で同時に話すことができます。
ただし、スペース内で話をするためには、ホストからの許可だけでなく、マイクをオンにして発言許可をもらう必要があります。
このように、複数人で集まって会話をしている様子を、フォロワーに向けて発信することができるのがスペースの特徴です。
スペースの使い方
スペースを使用するためには、まずホストとしてスペースの作成を行う必要があります。
手順を簡潔にまとめると、以下のようになります。
【スペース作成・使用方法】
- ホストになる人がツイッターのタイムライン上の「ツイート作成」を長押しして「水玉のダイヤモンド型」のアイコン(もしくは、プロフィール画像)をタップします。
- リスナーにスペースのことを知らせるため、スペースについて周知します。ダイレクトメッセージや、投稿でのお知らせができ、リンクを別のツールで共有することも可能です。
- 新しいスペース内では「スペースに名前を付ける」 と「スペースを開始」が表示されます。
- スペースを開始したら、「人型アイコン」をタップして共同ホスト(一緒にスペースを運営する人)もしくはスピーカーを招待することができます。招待で呼ぶことのできるスピーカーは、ホスト、共同ホストを含めて最大12人です。
- スペースを開始した直後は、ホストもマイクをオンにして話し始めます。
その場ですぐにスペースを開始するのではなく別の日や別の時間に行う場合は、スケジュールを組むこともできます。
事前にスケジュールを決めておいたスペースのリンクをシェアしておくことで、多くの人に聞いてもらうチャンスが増えます。
スペースのポイント①:マイクオン
スペースを活用するためには、いくつか注意しておくべきポイントがあります。
まず、スペースを作成するためには、スマホの設定の部分で、ツイッターのマイクへのアクセスを許可しておく必要があります。
さらに、作成したスペース内で自分がホストであっても初期状態ではマイクがオフになっている点にも注意が必要です。
スペースの中でマイクをオンにすることで初めてリスナーに声が届くので、まず初めにマイクがオンになっていることをチェックしましょう。
スペースのポイント②:スピーカーの招待
自分一人でスペースを利用して話す場合は問題ありませんが、他の人と話をする場合は、招待を行う必要があります。
共同ホストではなくスピーカーとして招待を行う場合は、スピーカーが発言権を求めてリクエストを送るか、ホストが許可をすることで初めてスペース内で発言ができるようになります。
スペースのポイント③:周知
その他、リスナーにスペースを聞いてもらうためには、スペースを開始したことを、投稿などを通じて知らせることも大切です。
スペースを始めると、自動的にツイッターの投稿でお知らせするためのボタンが出現します。
このボタンを通じてタイムラインにスペースの実施について周知しないと、リスナーに気づかれず人を集めることができない可能性があります。
スペースのポイント④:誰でも聴ける
リンクをシェアすることで、フォロワーだけでなく、ブロックしているアカウント以外が誰でもスペースのリスナーになることができます。
スペースのリンクはTwitter以外でもシェアすることができるので、外部のツールを通じても告知を行うことで、より多くの人に聞いてもらうことができます。
スペースのメリット・デメリット
スペースは、文字ではなく音声で発信でき、しかも他のアカウントと交流できるという点において、Twitter上の機能として特徴的です。
しかし、メリットとデメリットがあるので、利用の前にはスペースの機能について把握しておくことが大切です。
スペースのメリット
まず、スペース活用のメリットは、以下の通りです。
【スペース活用のメリット】
- スペース作成から開始までの操作が簡単
- 最大13人まで同時に話ができる
- ホストが話すスピーカーのマイクのオン/オフを管理できる
- リアルタイムの発信を届けることができる
1つずつ、詳しくみていきます。
スペースのメリット①:操作が簡単
まず、Twitterのタイムライン画面から新規スペースの作成までのステップがシンプルであるため、開始までの時間が短くて済みます。
フォロワーだけに限らず、多くの人に対して手軽に音声での発信ができ、スペース実施中に新しくスピーカーを追加したい場合にもその場ですぐに招待することができます。
スペースのメリット②:最大13人で話せる
ツイッターにおけるスペースのもう一つの特徴が、同時に会話ができる人数が多い点です。
例えば、他のSNSで似たような機能を持っているInstagramでは、最大4人でのインスタライブが可能です。(以前は2人のみでしたが、定員が増えました。)
多くの人と一緒に発信したい場合や、視聴者の参加を促したい形式のライブを想定している人にとっては、人数が多いのは大きなメリットです。
スペースのメリット③:マイクの管理
マイクのオン/オフに関する際限がホストに帰属しているため、スピーカーを多めに招待している場合でも、マイクを切り替えることで会話の進行をコントロールすることができます。
参加できる最大人数が多い分、一気に全員が話してしまって聞きづらい配信にならないよう、状況に応じて発言できる人の数を管理しながらスペースを利用することができます。
スペースのメリット④:リアルタイムの発信
スペースを通じて発信される内容はリアルタイムでリスナーに届くため、親近感をもって話を聞いてもらうことができるという利点もあります。
リスナーとしても、よりリアルな発信者の言葉を聞くことができ、一度抜けたとしても再び戻って聞くことも可能です。
スペースのデメリット
スペースを上手に活用することで、発信や交流の幅を広げることができるなどのメリットがあります。
しかし一方で、デメリットもあるため、良い点と良くない点を理解した上でスペースを利用することが大切です。
【スペース活用のデメリット】
- ブラウザでの使用に対応していない
- 参加していることが表示される
- リスナーへの周知が必須
- 非公開アカウント(鍵アカウント)はホストになれない
- アーカイブが残らない
細かく1つずつ紹介します。
スペースのデメリット①:ブラウザ版非対応
スペースのデメリットとしてまず挙げられるのが、2021年9月時点ではブラウザ版ツイッターに対応していないという点です。
IOSやandroid版のツイッターでは対応しているので、そこからのアクセスが必要になります。
ただし、これはホストとして作成ができないだけあり、リスナーとしては問題なくスペースを聞くことができます。
スペースのデメリット②:参加が表示される
リスナーとしてスペースに参加した場合でもスペース内では名前が表示されるという点も、デメリットになる可能性があります。
スペースに参加していることを周囲に知られたくない場合は、注意が必要になります。
スペースに参加すると、その場で誰が聞いているのか、誰がスピーカーなのかなどを全員が知ることになります。
スペースのデメリット③:周知が必須
集客に関しても、スペースは投稿などを通じた周知を行わないとリスナーを集めることができないため、スケジュールを立てて事前に宣伝をするなどの工夫が必要です。
また、リアルタイムのみでの配信であるため、時間帯などの都合が合わなかった人は聞くことができません。
スペースを作成する際は、どの時間帯が一番集客しやすいか、どのように周知するかなどを考えておくことが重要です。
スペースのデメリット④:非公開アカウントは作成不可
スペースの機能は、現状非公開アカウント(いわゆる鍵アカウント)では作成することができません。
ただし、他のアカウントが作成したスペースに参加することはでき、しかも、スピーカーとして発言することも可能です。
その場合は、リスナーにアカウントが表示され、音声も届くことになります。
スペースのデメリット⑤:アーカイブが残らない
スペースはアーカイブが残らないという特徴があります。
InstagramのインスタライブやYouTubeライブでは、作成者が許可した場合はアーカイブが残りますが、この点においてツイッターのスペースは他の配信ツールと異なっています。
スペースが終了するまでは参加することができますが、終了後は聞くことはできません。
スペース機能の特徴を活かして活用しよう!
スペース自体の操作は簡単なので、初めての人でも参加するハードルが低いツイッター内の機能と言えます。
ただし、スペースは、他のSNSの配信ツールに比べて、いくつか異なる点があるため、注意しましょう。
【スペースの特徴】
- 聞いている人のアカウントが表示される
- 最大13人が同時に話せる
- ブラウザ版非対応
- アーカイブが残らない
他の人にスペースに参加していることを知られたくない場合や、スマホアプリでの参加が難しい場合には、特に慎重に操作を行う必要があります。
楽しくスペースに参加するためには、以上のような特徴を理解し、メリットとデメリットを把握した上でスペースを活用することが重要と言えます。